最近では、職業訓練校(通称ハロートレーニング)でもWebデザインを学べるコースが充実しているのをご存じでしょうか。
ハロートレーニングを利用することで、基本的には数千円のテキスト代の負担でWebデザインスキルを学ぶことができ、ハローワークで就職サポートまで受けることができます。
この記事は、これから職業訓練校でWebデザインを学ぼうか考えている人に向けてハロトレを紹介する記事となっています。
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ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)ってなに?
退職したり、仕事を探している人の中には、最寄りの公共職業安定所(通称:ハローワーク)で仕事探しをしたことのある人もいるのではないでしょうか。
ハローワークでは、仕事探しのほかにも離職者・求職者のための職業訓練を実施しています。
現在職に就いていない方や仕事を探している人を対象として、キャリアアップや希望する就職を実現するために必要な知識やスキルを習得するための公的なスクールや講座のことをさしています。
対象となるのは以下。
公共職業訓練…雇用保険(失業保険)を受給している求職者向け職業訓練
求職者支援訓練…雇用保険(失業保険)を受給できない人(受給が終わった人も含む)を対象とした職業訓練
これらの総称をハロートレーニング(公的職業訓練)といいます。通称:ハロトレ
ハロートレーニングの特徴
ハロトレには主に3つの特徴があります。
- 受講料が無料※テキスト代別途
- 様々なコースがある
- 全国各地に窓口がある
特に『受講料が無料』なのは、求職者の経済的な負担の軽減にもなりますね。
ただしテキスト代は実費負担になることや、選ぶコースによってテキスト代が異なることには注意が必要です。
各コースの詳細で必要な費用が明記されていますので確認しておきましょう。
詳しくは厚生労働省のサイト(外部リンク)でも確認することができます。
ハロートレーニングの対象者とは
例えば、一言で『求職者』といっても様々な状況の方がいると思います。
- 離職してブランクがある
- 未経験の分野に挑戦したい
- フリーランスや自営業を廃業し就職をしたい
- 非正規で働いているけど正社員になりたい
など、離職者や求職者の背景は多岐にわたるため、ハロートレーニングは幅広い方が再就職や転職、スキルアップができるような制度になっています。
ハロートレーニングでWebデザインを学ぶのが向いている人
ハロートレーニングは
- 求職中などで職業訓練を受ける資格がある人
- 今後Webデザイン関連の仕事に就きたい人
- 数か月間の間、休まず受講できる人
などに向いています。
ハロートレーニングでWebデザインを学ぶのが向いていない人
職業訓練の先に就職や転職を見据えた制度のため、以下のような人にはハロトレは向いていません。
- すでにWebデザイン系の職についている
- 就職は考えていない。副業希望
- 決まった機関の訓練を受けられない
副業や在宅ワークのためにWebデザインスキルの学習をしたい人は、ハロトレではなく一般のWebデザインスクールの方がよいでしょう。
私も迷いましたが、在宅フリーランスを目指すために、一般スクールを選びました!
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女性人気のスクール
一般のプログラミングやWebデザインスクールは数万~数十万円と費用は掛かりますが、就職支援、お仕事紹介、働きながら学べるなどのメリットも多いです。
当サイトでは副業やフリーランスでの仕事の取り方なども学べるスクールも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
職業訓練校はあくまで求職者や離職者を対象にした就職・転職・スキルアップのための訓練校です。
手当や給付金のサポートもあり
ハロートレーニングを受講する場合は一定期間就職から遠ざかることになるため、受講料が無料でも受講に踏み出せない人もいるかもしれません。
ハロートレーニングでは一定の条件を満たす場合ではありますが、訓練期間中の生活支援として
- 雇用保険失業等給付
- 職業訓練受講給付金
が受給される場合や、ほかにも「求職者支援資金融資」など様々な支援制度が準備されています。
最近は国の制度を活用したリスキングも注目され、制度が利用できるスクールも拡充しています。ハロトレだけではないので、ぜひチェックしてみてください。
就職・転職・スキルアップをしたいと思ったらまずは一度相談してみるのも方法の一つ。
ハローワークの相談員の方も一緒に考えてくれますので、検討している方は最寄りのハローワークで相談してみましょう。
これまでの雇用保険の状況や、条件について個別に窓口相談を受け付けています。
- 専業主婦歴が長い方は『求職者支援訓練』の対象
- 生活背景や雇用保険加入状況によって受けられる制度が異なるため、最寄りのハローワークで要相談
これから学習を始めたいと考えている方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
ハロートレーニングを受けると就職に有利になるのか
新卒からの就職であれば、スキルがなくても企業研修になどを通じて人材育成に力を入れる企業が多いのですが、中途採用や未経験分野への転職などは企業側も経験者を優遇する傾向があり、未経験募集ではなかなか希望する職種への転向が難しいのが現状です。
ハロートレーニングはそういった方の就職をサポートする位置づけでもあり、今後の就職に役立つスキルの習得ができるようになってます。
職業訓練校を卒業することで、必ずしも希望の企業に就職ができるわけではありません。
ですがハローワークでの職業探しに役だったり、履歴書に書くことのできるスキルが増えることで、就職がしやすくなるといったメリットは十分あると言えるでしょう。
ハロートレーニングを利用してWebデザイナーを目指す方法
ハロートレーニングは地元の企業が協力している部分も多く、お住まいの地域によって実施している業種に違いがあるのが特徴です。
あなたの住んでいる地域のハローワークでどんなスクールや講座が実施されているのかは一度ハローワークに足を運んでみて問い合わせてみるといいですね。
ちなみに、一般的なWebデザインが学べるハロートレーニングでは大体3~4か月の期間が設定されていることが多いようです。
受講の申し込みの流れは最寄りのハローワークで確認されることが一番正確ですが、大まかな流れとしては以下のようになります。
希望している講座を最寄りのハローワークで受講できるか確認・申し込み
申し込み枠があるため、受講可能か審査される
受講決定後、詳しい内容の説明を受け、所定の手続きを行う
決められた期間、講座受講する(出席率や、遅刻などをチェックされています
知識やスキルを武器に就職活動開始
この期間は『就職のための準備期間』になり、講座受講期間中は就職することができない期間となっています。(就職活動はできます。)もしこの期間中に自分の希望する企業に就職が決まったり、働き始めた場合は職業訓練の必要がなくなるため、ハロートレーニングも修了となるので注意しておきましょう。
退職・就職期間中は金銭面的にも負担が大きく、ハロートレーニングでWebデザインの勉強を開始したけど働かざるを得ないという人も多くいます。
もちろん失業保険がもらえる期間のため、費用を抑えて、手当も受けながら勉強できると考えればこれ以上お財布に優しい学び方はないかもしれません。
しかし、誰にでも適した方法ではないことも理解しておきましょう。
Webデザインが学べる職業訓練校で身につくスキルや経験とは
職業訓練校のスクールや講座は近隣の企業が主体となって実施しているところも多く、学べる内容は講座によって大きく異なります。
一般的にはPhotoshopやillustratorの使い方、HTML/CSSコーディング、Webサイトの基本構成やデザイン動向、Javascriptなどが学べる講座が多いのが特徴です。
一般のスクールよりも、時間をかけてしっかり学ぶカリキュラムです
以下はとあるハロトレのWebデザインコースのカリキュラム(一例)です。
学習時間を見ると気が遠くなりそうですが、3~4か月を通して学ぶ内容ですので、一般スクールとは学習時間が異なる点に注目です。
基礎から丁寧に学習できるところが魅力ですね。
これだけの内容をテキスト代のみで学べるなら魅力的ですよね
Web関連の仕事を行っている企業での職業訓練であれば、実践的な内容を学ぶことができたり、パソコンスキルの習得を売りにしている企業の場合はデザインよりもプログラミングや編集ソフトの使い方をメインに教えるところもあります。
コースや講座によって内容も異なるのでハロトレの中でも比較検討することができます。
職業訓練校でWebデザインを学ぶときに気を付けたいこと
前述しましたが、職業訓練でのWebデザイン講座は実施している企業や団体によってその内容に差があるということを忘れてはいけません。
特にWebデザインはHTMLやCSSといったサイトデザインやJavascriptなどの動きのあるデザインだけでなく、サイト企画や文章作成(ライティングなど)までを担う幅広い分野のスキルが求められるため、職業訓練校だけでなく自宅でも自主的に学習を進めていく必要があるといわれています。
基本的には受講料は無料で、受講者はテキストを購入のみの負担でいいところがメリットです。教室にパソコンが準備されていることがほとんどなので、新しくパソコンを購入したりデザインに必要なソフトを準備しなくてもいいところもうれしいですね。
ただし、受講するためには求職中であること、募集定員があること、受講中は仕事につけないなどの条件や制約があります。
失業保険や、月10万円の給付金で生活をしながら数か月間無職で学べるならとても良い制度ですが、実際の生活維持はとても大変です。
働きながらWebデザインのスキルを身に付けたい人や、Web業界の転職を目指している人、自分のブログやサイトのデザインqualityを上げたい人などは、費用は掛かりますが民間のWebデザインスクールを検討するほうが現実的であるとも言えます。
職業訓練校でWebデザインを学んだ人の口コミ
職業訓練校を利用してWebデザインを学んだ方の口コミを紹介します。
上記のスクールを選んだ理由は、まず費用がかからないことです。費用はテキスト代のみで、受講料は無料だったのが決め手になりました。また、デザインだけではなく、エクセルも学べることもきっかけの一つです。
スクールを利用して感じたことは、期間は4ヶ月間でしたが、カリキュラムがかなり詰まっており、授業が全体的にスピードがありました。適宜質問は受け付けていましたが、質問の時間もあまり確保されていませんでした。
良かった点は短期間で学べること、悪い点は分からないとついていくのが大変でした。
公的訓練のため、就職を目的とした講座なので、直近で就職する予定がある人にはオススメです。
ただ学びたいだけですと、他の講座にした方が良いかもしれません。講座の受講資格が無職であることなので、就職意欲があり、スピード感を持って学びたい人には良いと思います。
職業訓練校よりも転職に特化したスクールとは
ハロートレーニングでWebデザインを学ぶ魅力は、「費用が抑えられる」というものでしたが、条件や制約も多く、すべての人に共通してのメリットはあまりありません。実際に今後Webデザイナーとして働きたい人は、より転職に有利な転職支援付きWebデザインスクールを選ぶといいでしょう。
Webデザインスクールは職業訓練校よりも多くの専門的人材を育ててきた実際があり、現場に近い為、自分に向いた転職先を紹介してくれます。
他にも、今後フリーランスでバリバリ仕事がしたい人や、自宅で収入を得たい人など、考えている働き方も人それぞれです。
今後の計画をたてながらスクール選びに力を入れて下さい。
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