アニメーター

アニメーターの収入は上がるのか?給料安いと言われる現状と将来性を解説!

この記事では、これからアニメーターを目指す方のためにアニメーターの給料安い問題について詳しく解説しています。

業界の平均年収は?安定して稼げるようになる?アニメーターを目指す人の中にはこんな疑問もあるかもしれません。

もちろん雇用形態やアニメーターとしてのスキル、経験にもよりますが、それって正直どの仕事でも同じですよね。夢を追いかけるのは大切、でも夢だけでは食べていけません。

現実的なアニメーターの収入についてもしっかり知識を持って、夢を実現していきましょう!

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ネット上で見られるアニメーターの給料についての声

アニメーターの机

アニメーターは給料が安いと聞いたけど本当ですか?

Yahoo!知恵袋

こちらの質問は約5500人の人が閲覧しており、様々なコメントもついています。※引用部分にリンクあり。

それだけ多くの人が「アニメーターの給料が気になる」ということの現れではないでしょうか。

実際には雇用形態「正社員」として働くか、「業務委託」「請負」の形で出来高制で収入を得るかで異なりますし、新人がまず就く「動画制作」や、スキルアップして目指す「原画制作」の仕事などによっても異なってきます。

アニメーターの平均年収は440万円

JAnicA日本アニメーション・演出協会が公開している「アニメーション制作者実態調査報告書2019」では、アニメーターの平均年収は440万円となっています。

※この調査は、2018年11月6日~2018年12月19日に実施されたもので、有効回答数は382件。

調査対象はシナリオ、絵コンテ、監督、演出、総作画監督、作画監督、原画、LOラフ画、第二原画、3DCGアニメーション、動画チェック。動画、色彩設計、仕上げ、美術監督、キャラクターデザイン、背景美術、版権、撮影、編集、プロデューサー、制作進行、その他まで多くのアニメ関連職種が対象となっています。

仕事内容やアニメ制作に関する職種については「将来のアニメーター必見!仕事内容と種類を知って学校選びに役立てよう」でも紹介していますので、参考にしてみてください。

監督クラスの方の年収と、新人アニメーターの年収をすべて集計した平均年収ですが、この調査結果では最頻値が300万円となっています。

アニメーターの給与は上昇傾向

JAnicAのデータを基にした「実態調査にみるアニメ制作従事者の働き方」によると、2014年では全体平均333万円、20代平均121万円、2019年では全体平均441万円、20代平均155万円という結果が出いています。

この5年間での収入改善は全体平均で33%、20代平均では28%の改善がみられています。

ただし、働き方や雇用形態によってすべてのアニメーターが同じように賃金アップをしているわけではなく、依然として長時間労働の現実など労働環境の問題については改善が必要と言われています。

新人と玄人で違う収入の差

現場で新人として働くアニメーターは教育段階で働きながら学ぶため、収入が低い部分もあります。

当然ですが、何年もアニメーターとして活躍している先輩たちに比べると1枚作成するにも時間がかかりますし、チェックなど多くの指導も入ります。

その分やはり給料は基本給ギリギリであったり、1枚の作業単価が少なくなってしまうのも無理はありません。

ライターをしていますが、1文字0.4円とかでの下積み時代もありました。現在文字単価10~12円前後です。

アニメーターとライターを比較してはいけないかもしれませんが、やっぱり下積み時代はどうしても作業量に対して単価は低くなることは覚悟しておいた方がいいでしょう。

アニメーターの労働環境の問題点

アニメーターの労働環境においては、長時間労働や過剰な作業量、未払い残業代などの声も。

また、アニメーション制作現場では、アニメーターの人数不足により、業務が圧迫されることもあるようです。

実際に上記調査では労働時間を確認した調査結果も出ており、1日当たりの平均作業時間は8時間~10時間がもっとも多く37.7%、次いで8時間以下が33.7%、10時間~12時間が20.9%となっています。

労働環境改善には時間も必要

作業時間が多いにも関わらず、収入に結びついていない場合もあり、アニメーション制作現場の問題を解決するために、業界団体もアニメーション産業の育成に注力しています。

しかし、業界全体の問題を解決するには、時間と努力が必要です。

アニメーターが将来的に収入を改善するためには、業界全体の労働環境改善や報酬改善も必要ですが、個々人が新しいビジネスモデルの構築、スキルアップ、自己PRの重要性の理解、副業の可能性などに注力することが必要です。

アニメーターの収入が改善されるまでに辞めていく現状

アニメーターを辞める

新人アニメーターの給収入については先ほどご紹介しましたが、アニメーターとして活躍する中で、多くの優秀な人材が辞めていく現状があるのも事実です。

給料が上がってもアニメーターを辞める理由

その理由の一つが以下のQ&Aからも見えてきます。

アニメーターって今でも離職率高いんですか? アニメーターって給料も低いし離職率が高いのは今でも変わっていないんですかね??

Yahoo!知恵袋

この質問に対し、こんな回答もありました。

離職率は高いですよ。 でも10年15年前よりは新人アニメーターの待遇は良くなっています。

生活苦の問題が解決されても離職率が変わらないのは アニメーターの仕事が、毎日毎日12時間以上絵を描かないと、成長しないからですかね。 この、来る日も来る日も絵ばかり描いてる生活っていうのが、どうやら辛い人が多いようです。

Yahoo!知恵袋【一部抜粋】

労働時間や待遇が改善されつつあるアニメーター業界に就職しても、下積みを経て実力をつけ、収入が上がっていくまでには多くの時間が必要でもあります。

離職してしまう人の多くは、好きだったはずのアニメ制作が「仕事」になってしまうからなのかもしれません。

どの仕事を選んでも、社会に出たら遊びで仕事はできません。特にクリエイター系の職種は「好き」という気持ちが強いことが大切かもしれませんね。

アニメ制作を続ける理由は「好き」という強い気持ち

この調査では、アニメーターの就業動機と今後についてもデータ公開されています。

現在の仕事継続理由として「お金を得るため」が70.2%と最も多いですが、次に「この仕事が楽しいから」が68.6%、「自分の才能や能力を発揮するため」が45.8%、「作品を通して人に感動を与えることができるから」が36.1%、「絵を描く仕事を追求したいから」が34.3%。

もちろん生活をするために仕事を継続するのは必要不可欠な継続理由ですが、その次に続く理由はどれも仕事に対する強い思いを感じるものではないでしょうか。

現役アニメ制作者は「今後もアニメを作りたい」

さらに、今後の仕事計画の質問については「アニメーション制作以外の仕事を探したい」や「仕事を辞めたい」という回答が5%程度であるのに対し、「働ける限り、アニメーション制作者として仕事を続けたい」と答えた人が63.4%も。

アニメ制作への強い思いをもって仕事をしている人が多い事が分かります。

アニメーターが収入を上げるためにできること

アニメーターの労働環境は年々改善をしていること、近年では海外委託よりも国内での制作にも力を入れていることから、アニメーターの収入安定や働きやすさへの将来性も見えてきています。

ですが、約半数がフリーランスで活躍するアニメーター業界。個々人も自分の環境をもっとよくしていくことも考える必要があります。

スキルアップや自己PRの重要性

作画のスキル向上は、何度も描くことの積み上げの先にあります。

余暇を使っても自分の作画レベルを上げていく努力を怠らない向上心は必ず必要になってくるでしょう。

また、複数の制作会社を受けてレベルを上げていく、自分に合った環境を探すことも大切です。

そのために自分を売り込むためのポートフォリオ作成に力を入れたり、マルチスキルとしてCG技術を磨くことも一つの方法です。

副業としてスキルを活かす

また、アニメーターの画力を活かして副業についても考えてみるのもいいかもしれません。

近年活気のあるクラウドソーシングサイトなどを利用してアニメ制作、静止画制作を請け負ってみることでスキルを活かすことも可能です。

一般的なクラウドソーシングでは募集案件に応募してコンペ形式で採用者が決まることが多いため、受注につなげにくい場合もありますが、ココナラはクリエイターのスキルをみて、評価をみて購入してもらう仕組みなのでミスマッチングになりにくいというメリットもあります。

もちろん「労働時間が長いのに無理!」という方もいるかもしれませんが、一つの選択肢として副業も検討の余地はありそうです。

将来のアニメーターが今できること

豊富なジャンルと表現方法、深いストーリー性や人間ドラマが魅力の日本独自のアニメーション文化は、細かい描写や動きの美しさなど世界に胸を張れる文化の一つです。

制作過程は表にほとんど出てきませんが、エンドロールに初めて自分の名前が出たときには喜びもひとしおではないでしょうか。

これからアニメーターを目指してアニメ制作を学ぶことを考えている人は今、何ができるでしょうか。

アニメーション制作に関する知識を学ぶ

アニメーション制作に必要な知識や技術を身につけるため、関連する書籍やオンラインコース、専門学校などで学ぶことが大切です。

制作会社への就職や、業務委託契約を結ぶためには、初心者から挑戦するよりも制作経験や専門知識・スキル・実力が求められることがほとんど。

アニメーションの歴史や原理、ストーリーボード、キャラクターデザイン、背景美術、動画作成、編集などの技術を習得しておく必要があります。

この多くは大学・専門学校・独学で学ぶことが可能ですが、即戦力レベルの技術習得を目指すなら、「専門学校」や「アニメーターコースのあるスクール」へ入学する人が多いです。

数年をかけて土台固めをして、アニメーターの進路を進みたい人は身近な学校や就職に強い学校などを探してみましょう。

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どうしてアニメ制作を学ぶなら専門学校がおすすめかをまとめた「アニメーターになるなら専門学校!行くべき理由とそのメリット・デメリット徹底解説」でも大学や独学との優位性について紹介しています。

創造性や想像力を養う

アニメーション制作には創造力や想像力が欠かせません。

アニメ制作の一スタッフとして活動する場合は、指定された作画をしっかり描きこなす櫃ようがありますが、クリエイターとしてアイデアを出す力を養い、自分ならではのオリジナリティーを追求する精神も重要です。

例えば、日常生活や外出先で気づいた出来事や風景をスケッチして、イメージを膨らませることができます。

基礎画力や構成力は、に日の積み重ねで身に着きます。多くのチャンスを逃さないためにも、アンテナをしっかり張って想像力豊かなアニメーターを目指したいですね。

実践的な制作経験を積む

アニメーション制作に携わるためには、実際に制作経験を積むことも必要です。

最近ではデジタル作画も増え始めています。安価で利用できるソフトなどを使って自分でアニメーションを作成して、制作の流れや難しさを体験することもできます。

また、専門学校などでは制作チームでの制作経験や、アニメーション制作に関するコンテストなどに参加することも可能。

インターンシップや職場体験などを通じて、リアルな職業体験をすることができます。

また、アナログ・デジタルどちらも扱える、3DCGができるなど、今後アニメーターに求められるスキルも多様化していますので、専門学校などでしっかり基礎技術を身につけておくことをおすすめします。

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当サイトでは、アニメ制作を学べる全国の専門学校や、人気のスクールを紹介しています。資料請求やオープンキャンパスを通じて学校情報を集めていきましょう!

まとめ:アニメーターの業界は過渡期、求められる人材になろう

アニメーターの収入は低く、離職率も高いという情報や、世の中の認識もありますが、徐々に労働環境の改善や賃金アップが見られているアニメ業界。

今回紹介したデータは2019年版ということで、やや時間が経過していますが、それでも改善傾向にあることが分かりました。

2022年11月にも同調査が行われており(公開待ち)、更なる改善結果が期待できます。

過渡期にある業界なので、就職先や契約企業、業務内容によってはまだ収入面や労働環境が変わっていない場合もありますが、これからアニメーターとしてアニメ制作をしていきたい人にとっては将来性も期待できるのではないでしょうか。

一方で、デジタル作画やCG技術の普及も進んでいるため、業界だけでなく、働く個々人の技術習得も求められます。

「あなたに任せたい」といってもらえるような人材を目指して、現役アニメーターも、これからアニメーターを目指す人もスキルアップしていきたいですね!

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